其の五:常用漢字と常用漢字外


常用漢字とは昭和56年10月に一般的に使う字として決められた1945字のことである。

しかし一般に使うといっても当時に一般に使われた字のことなので、今はあまり使われない字もいっぱいある。

「璽」もその漢字の一つだ。この字は「天子の印」を意味する漢字。見慣れないといえば見慣れない。

「虞」もあまり見ない。「おそれ」と読み、「癌が併発する虞」のように使われる。今では「恐れ」で使われる。

「脹」は「膨脹」という熟語のときにしか殆ど使われない。「脹脛(ふくらはぎ)」もあるが普通平仮名表記。

これらとは逆に、使われるのに常用漢字ではないというのもある。例えば「旦」。これは「元旦」で使われる。「誰」も。

どうせなら近々「新常用漢字表」という物を作って欲しい。